7月2日の富山。まだ梅雨明けはずっと先ですが、梅雨の晴れ間にキス釣りができるチャンスがやって来ました。河口から濁った雨水が流れ込んだ影響でキスの釣果は良くないかも…と思いきや、浜黒崎の海は綺麗に透き通っていました。小さめですが、キスが絶好調。さらに巨大なマゴチが釣れました。
濁った海水はキスが厳しい?
釣具屋さん情報
7月2日富山市の朝の最低気温は20℃を超え、日中は30℃を超える真夏日の予想となりました。
4月に四方漁港で釣りをしたのを最後に今年は釣りに行くことができませんでしたが、ようやくキス釣りをするチャンスが到来しました!
まずはいつもの釣具屋さんに行って餌と針を買います。釣具屋のお母さんに直近の釣果を聞いてみました。
すると、「連日の雨で河川の水量が増え、濁った雨水が海に流れ込んで海水が濁っている」と言われました。キスの釣果は多く望めなさそうです。
神通川の河口
今シーズン初となるキス釣りなので、大漁は期待せずに肩慣らしのつもりでやってみよう!と軽い気持ちで海に向かいました。
途中、神通川の河口に架かる橋を車で通るときに見たものは、赤茶色の大量の水が河口から勢いよく富山湾に向かって注ぎ込んでいる光景でした。釣具屋のお母さんが言うとおり、海水は濁り釣りには向かないコンディションなのかなーと思いました。
インターネットで「大雨、濁り、海釣り」で検索すると、キス釣りには厳しい、という記事が多く見られます。海水の塩分濃度の変化やゴミが流れ込むことによって、魚が沖に出て行ってしまうことが多いそうです。
浜黒崎海岸
毎シーズンキス釣りを楽しませていただいている浜黒崎海岸に今年もやって来ました。
私くしのキスの漁場は、駐車場から浜づたいに3キロほど歩いて行ったところにあり、漁場に辿り着くまで体力と忍耐力の勝負です。
浜に出てみると至るところに流木が打ち上げられており、梅雨による河川の増水を物語っています。しかし、海水面を見たらあまりに透き通っていて綺麗であるのに驚きました。神通川の河口の様子とは全然違います。とても不思議ですが、浜黒崎の海岸は神通川の影響を受けるのではなく、隣りの常願寺川の影響を受けているのかもしれません。波も穏やかでキス釣りには最高のコンディションでした。
キスが絶好調
エサは砂イソメ
餌はいつもの砂イソメです。釣義さんの砂イソメは活きが良く、キスにとって極上の美味なのではないだろかと思います。指でつまもうとした時のあばれ方が、よその餌と全く違う気がします。
針は7号の3本針にしました。
第1投目からトリプルでヒット
第1投目。遠投はせず、軽く投げて波打ち際から10〜15メートルぐらいの近場に放り込みます。ゆっくり仕掛けを引きずると、30秒ほどでズズズズズーッという小刻みに引く振動が来ます。早くもキスがヒットです。
もう少し引きずると、さらに大きな振動を感じました。ゆっくり巻き上げると、3本の針にそれぞれキスが乘っています。型は決して大きくはないのですが、オモリが8号だと結構激しく抵抗して強いアタリを感じることができます。
その後も投げるとキスが必ずフィッシュ・オン。好調な滑り出しです。
巨大マゴチがヒット
まずキスのアタリ
その瞬間は鮮明に覚えています。まずは同じキスのポイントに投げ込んで30秒ほどするとキスのアタリがきました。もうあと2匹釣れるといいなと思って同じペースで引きずりました。
突然竿が強く引きずられるようなアタリ
波打ち際まで引きずってこようと思ったその瞬間、突然強いアタリがありました。大暴れするような引きではありません。浜に向かって引き揚げようとするのに相反して、沖に向かって仕掛けを引っ張ろうとする得体のしれない大きな物体を感じました。まるでこれから砂浜と海中の間で綱引きが始まるかのような緊迫感でした。
焦らずに波打ち際までゆっくり巻き上げる
これはきっと大物に違いないと確信がもてました。しかしその大物は何なのか想像もつきませんでした。私くしがいままで経験したびっくりするほどの大物といえば、ウグイぐらいしかありません。ヒラメを釣ったこともありません。釣った後は海にリリースするしかないウグイなのかと半分あきらめながら、でももしかするとヒラメやクロダイかも知れないと半分期待しながら巻き上げました。
51センチのマゴチ
昨年の夏も1度だけ、同じような体験をしたのを思い出しました。でもその時は焦って引っ張ったために仕掛けが切れてしまい、どんな魚だったのかも分からず逃してしまいました。そんな苦い経験を思い出し、今回は丁寧に丁寧に巻き上げました。波打ち際まで引っ張ってきた時、その大物が何なのかがはっきりとわかりました。マゴチでした。とても大きかったです。流木を引っ掛けてしまったかのような大きさです。それまでずっと冷静でしたが、波打ち際から砂浜にあげようとした時に暴れ出してついに冷静さ失い、ハリスを切られてしまいました。網は持っていませんでしたが、手でマゴチを掴み何とかゲットすることができました。
とても大きかったです。サイズを測ったら51cmでした。こんなに大きな魚を釣ることができたのは生まれて初めてです。神様に感謝しかありません。
キスとともにマゴチを家に持ち帰り実家の両親と分けました。マゴチは刺身でいただきました。白身はコリコリとした食感があります。骨の周りの身は醤油で煮込んでいただきました。
まとめ
キスは小さくてもアタリが強くて楽しい釣りができます。
家に持ち帰って天ぷらにすると身がサクサクしてとても美味しくいただくことができます。たくさんキスを釣って持って帰ろうと頑張っていたら、思わぬ大物に遭遇しました。
小さなキスが目の前にずるずると引きずられるのを見て、大きな口をしたマゴチが思わずパクっとくわえたのかもしれません。マゴチを調理した時に内臓をチェックしたら、キスは発見できなかったので、キスが餌になったわけではなさそうですが、このような大ヒット、ラッキーなことが起きるのですね。緊張感と満足感による大興奮を味わえるのですから、釣りは本当に楽しいですね。
梅雨が明けると夏本番を迎え、本格的なキス釣りシーズンに入ります。とても楽しみです。
コメント