お盆休みキス釣り

August calender アウトドアライフを楽しむ
8月14日釣り大会

子供がまだ小学生の頃は夏は「釣りキャンプ」、冬は「お泊りスキー」が恒例行事でした。いまでは子供たちがアルバイトをするようになり、妻も地域サークルに参加しているので家族がそろってレジャーに出かける機会はめっきり減りました。今年のお盆休みは奇跡的に8月14日の1日だけ家族の予定がそろったので、近所に日帰りで釣りに行くことができました。

家族で楽しめるキス釣り

砂浜で楽しむチョイ投げ釣り 

夏のキス釣りは砂浜からのチョイ投げで釣れます。岩瀬浜海水浴場の東側、浜黒崎キャンプ場の手前の砂浜がキス釣りのポイントです。北アルプスの山々をバックに富山湾が目の前に広がり、左手前には能登半島も眺めることができます。雄大な景色に見惚れておいしい空気を吸うだけで心が癒やされます。

隣の釣り人に迷惑をかけずに釣れる

駐車場からできるだけ遠い場所まで行くと、他の釣り人がだんだん少なくなり、竿と竿の間隔が広くなります。我々が選んだ場所は左右百メートルぐらいの間隔が空いていましたので、投げ残って横にオモリが飛んでいってもまったく気になりません。アタリが来なくなったら、少しずつ横にずれながら投げ込む位置をスライドさせてポイントを探っていきます。  

日焼けと熱中症に注意 

環境は抜群に良いですが、注意しなければならないのが日焼けと熱中症です。日陰になるような場所は全くなく、太陽の光が降り注ぎますので日焼け対策は必須です。妻は帽子を深くかぶり、顔をフェースガードでカバー、大きめのサングラスをかけて、肌の露出はゼロに近い状態です。20歳前の娘も顔をバスタオルでくるんでイスラム教徒のヒジャーブのようにして隠していました。私も日焼け止め用のクリームを顔と手足に塗って、日焼けで皮がむけるのを防ぎました。喉も乾いて水分が不足しますので、水やスポーツドリンクは多めに準備しておいた方がよいです。こまめに水分摂取して熱中症から身を守るようにします。

簡単な仕掛けでよく釣れる

2本針を使ってからまるストレスから開放

釣具店で売られているキス釣り用の仕掛けは5本針などもありますが、家族で行く場合は2本針でちょうど良いと思います。仕掛けがからまってほどく時間がもったいないのです。それと生き餌をハリにつける仕事はパパの役目なので、ハリが多いと時間がかかってしまいます。ハリの大きさは7号を使います。オモリは8号のジェット天秤を使います。遠投するためには大きなオモリが必要ですが、すぐ手前に投げても釣れますので少し軽めでキスの強い引きを楽しめるようにします。生き餌は砂イソメを使います。

すぐ手前まで引きずりながらアタリを待つ


オモリと仕掛けを投げて着水した場所を確認した後、たるんでいる糸がピンとなるまでリールで巻き取ります。大きく深呼吸を一回してから竿先を横に寝かせて竿先のしなり具合を見つめながらゆっくりと後方に竿を動かして仕掛けを引きずります。できれば砂底をオモリが引きずられているイメージを思い浮かべてハリについた生き餌が動く様子を想像してみると楽しいです。キスの群れに仕掛けが近づいていって、キスが生き餌をパクっとくわえる瞬間が来ないかなあとワクワクしながら手前に引いて来ます。

フィッシュ・オンした時の引きの強さ 

キスがハリに乗った時の引き方はとても特徴があります。「ビビビビーンンン」と竿が小刻みに揺れる引きが手に伝わります。キスは見た目は優しそうな顔と色白で細身のスタイルをしていますが、引きの強さは見た目とは大違いでエネルギッシュです。ハリにちゃんと掛かっていれば何度も引きますので慌ててすぐに巻き取らず、ひっかかりを確認してから優しく糸を巻き取るようにします。じっくりとアタリを確認しながらゆっくり巻き上げると、もう一つのハリにも別のキスが食いついてきて、一度に2匹釣り上げることもできます。そんなにテクニックは必要としません。初心者の娘でも何度もダブルヒットしていました。波打ち際の手前に引き上げられてきたキスの姿が見えるととても興奮します。

 

家族でキス料理を楽しむ

釣果は4時間で64匹


この日家族4人で朝8時〜昼の12時までの4時間で釣ったキスの数は全部で64匹でした。パパは妻と娘の後方支援にほとんど時間を費やし、自分で釣りをする時間が少なかったため数匹しか釣ってませんので、3人で60匹釣り上げたことになります。この日は数量、大きさともにトップだったのは妻でした。娘もそれぞれ10匹以上釣れて大満足でした。

美味しいキスの天ぷら

釣ったキスをクーラーボックスに入れてお祖父ちゃんお祖母ちゃんのいる実家に行き、キス料理を囲んで3世代で夕食を楽しみました。60匹以上いるキスをお祖母ちゃんが1匹1匹丁寧にさばいてくれました。背開きにして骨をとり、天ぷらにできるように下準備をしてくれました。揚げ物はパパの担当です。汗をかきながらキスを油で揚げます。実家の庭で採れた夏野菜のナス、オクラ、カボチャも天ぷらにして揚げたてを味わいました。キスは身が柔らかく、身が甘くてとても美味しいです。天つゆをつけなくても、塩とレモンを軽くふってそのまま食べるだけで大丈夫です。生ぐささは全く感じられません。雑味の無い、とても澄んだ、ピュアな味わいがキスの特徴です。 

 

塩焼きも美味  

キスはやっぱり天ぷらで食べるのが一番だと思いますが、塩焼きも美味しいです。焼くと身が縮むので、小さい型だと食べれる身の部分がちょっとしかなくなってしまいます。妻が釣り上げた20cm超の大きなキスは塩焼きにしていただきました。

まとめ   

入れ食いとまでは行かないですが、投げると必ずアタリがくるのでボーッとしている間もなくキス釣りが楽しめます。遠投する必要はありませんので誰でも簡単に釣れます。

陽が高くなると砂浜は暑くなり、熱中症や日焼けが心配になります。頑張って早起きして、まだ涼しい時間帯から釣りはじめ、家族が食べる分だけ釣りあげたら暑くなる前に釣りを終わらせるぐらいの楽しみ方がちょうど良いと思います。

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